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毎日新聞紙2005年4月22日付け夕刊報道
米とロシア
ベラルーシ民主化で対立
NATO外相理事会 革命連鎖に警戒感
【モスクワ杉属直裁】北大西洋条約機構(NATO)の非公式外相理事会が21日、バルト海沿岸のリトアニアで開かれ、ロシアの隣国・ベラルーシの民主化を巡り、ライス米国務長官と、ロシアのラフロフ外相が激しく衝突した。旧ソ連圏では、グルジア、ウクライナ、キルギスで民主化革命が相次き、「米国の陰謀」とみるロシアが警戒を強めている。一方、米国はベラルーシを北朝鮮やイランと並ぶ「圧政国家」と位置付けており、旧ソ連圏での東西対立は、ベラルーシを舞台に激化しそうだ。
ライス長官は20日、訪問先のモスクワで、ラジオのインタビューで「ベラルーシは欧州最後の独裁国」と批判、さらに21日の会見で、「来年のベラルーシ大統餓選挙で、自由で公正な選挙が行われるよう国際社会が注目すべきだ」と訴えた。こうした発言に対し、ラブロフ外相は同日の会見で、「民主主義は外部から押し付けられない。他国の体制変換を訴えるべさではない」と批判した。
ライス長官はこの日、欧州連合(EU)のソラナ共通外交・安全保障上級代表と共に、ベラルーシの野党指導者らを集め会談し、当局からの弾圧の様子などを聞いた。ソラナ氏は会談後、ベラルーシは変化の時を迎えている」と語り、米国への同調を見せた。
今回の外相理事会が開かれたリトアニアは昨年3月、NATOに加盟離したばかりで、今回の会合は、旧ソ連構成国で関かれた初めてのNATOの主要会議となった。ロシアは、NATOには非加盟で、02年に設置が決まった「NATOロシア理事会」に参加。この日、合同演習などでNATO軍によるロシア国内の移動手続きを簡略化する「平和のためのバートナーシップ軍地位協定」を結んだ。だが、ベラルーシ問題での米国との衝突は、冷戦時代から続く東西対立を印象付けた。
ロシアのプーチン大統領は今月4日、ロシア南部のソチで、ベラルーシのルカシェンコ大統領を迎え、約5時間にわたり首脳会談を行った。キルギス民衆革命(3月24日)直後であり、民主革命への対応策などを協議したとみられている。ルカシェンコ大統領は94に当選、01年に再選された。昨年10月、大統領3選禁止規定を削除する国民投票を行い、06年の選挙に出馬する道を開いた。
読売新聞紙2005年4月25日付け報道
ベラルーシ大統領
米の「強権」批判に反発
露大統領と会談
外交・軍事の緊密化確認
【モスクワ=五十嵐弘一】ライス米国務長官が、「欧州最後の独裁者」と評されるベラルーシのルカシェンコ大統領の強権支配体制打倒を公然と呼びかけたことに対し、ルカシェンコ大統領は22日訪露、さらなる親露派政権崩壊を懸念するプーチン露大統領と会談し、両国が外交・軍事政策を緊密に調整していくことで一致した。
ルカシェンコ大統領は会談後、「ベラルーシの独立主権国家としての存続が困難に直面している」と危機感をあらわにするともに、ルカシェンコ体制支援の方針を示したロシアへの謝意を示した。
ルカシェンコ大統領は19日の年次教書演説で、野党デモが発生した場合、「強力で適切な措置をとる」と、実力行使による鎮圧方針を明言。さらに、治安当局は22日、無許可デモ組織の疑いで野党活動家を逮捕した。
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